本書の目標は、Markdownで執筆した原稿から冊子本印刷のためのPDF作成までを一気通貫で行う仕組みを設計し、本書自身を素材にして、実践することです。
本書は次のステップで制作されました。本書の内容にはその過程を詳しく報告しております。また、本書の冊子版自体が実践の成果物です。
1. Markdownの仕様について調査してまとめます。
2. 原稿にどのようにマークアップするかのマークアップ仕様を検討・作成します。
3. 原稿のMarkdownファイルを執筆します。
4. 冊子本のパート構成を整理し、本書のパート構成を決めます。
5. 原稿のMarkdownファイルをHTMLファイルに変換するプログラムを作成します。
6. 目次と索引を作成するプログラムを作ります。プログラムでHTMLファイルの内容に目次と索引を付け加えます。これにより本書の本体を自動組版するためのHTMLファイルができ上ります。
7. 本の判型や、ページの基本版面、見出し、段落のレイアウト、本文テキストの修飾などのレイアウト仕様を設計します。レイアウト設計に基づいて、Cascading Style Sheets (CSS)を作成します。
8. HTMLとCSSをAH Formatterに入力し、POD版入稿のためのPDFを作成します。
●その他書誌情報
書名:簡単!Markdown+CSSによる冊子本作り -理論と実践-
出版社:アンテナハウスCAS電子出版
発売日:2019年9月
著者:アンテナハウス株式会社
発行形式:PDF版
サイズ:B5判 横組み
ページ数:70ページ
同人誌版