docxファイルをhtmlファイルに変換
Wordで作成したdocxファイルを、弊社独自の解析プログラムで解析してHTML5またはXHTML 1.0に準拠したHTMLに変換します。Wordの標準機能のHTML形式の保存と比べて非常にシンプルで余分なタグのないHTML形式で保存できます。
Wordの標準機能の場合
Wordには標準で文書の保存時にHTMLに変換して保存する機能がありますが、レイアウトや装飾など見た目の再現性やWord上での再編集性を損なわないようにするため、かなり多くのレイアウトや装飾に関する指定を、文字や画像などのタグに直接「style」として付与します。
このため、一般的にWebで公開するHTMLとして適切ではなかったり、HTMLをカスタマイズしたり修正したりすることが困難になります。
また、HTMLの構造に合わせた出力が不足しているため、Webブラウザ上での見た目はWordでのレイアウトをある程度再現していますが、HTMLの構造に合わないタグを使用しているケースがあります。
WordのスタイルをHTMLタグに変換
Word上で指定したスタイルや段落などを解析して、相当のHTMLのタグに変換して出力します。
下の表では変換されるタグを一部掲載します。詳しい変換仕様については、オンラインマニュアルの「変換仕様」をご参照ください。
主な変換されるスタイルとタグ(一部)
| Wordスタイル | htmlタグ |
|---|---|
| 本文 | <body>~</body> |
| 見出し1~6(アウトライン レベル1~6) | <h1>~<h6> ※HTML5の場合、見出しごとに<section>を出力 |
| 見出し7~9(アウトライン レベル7~9) | <p class="l7">~<p class="l9"> |
| 段落(標準) | <p>…</p> |
| 箇条書き | <ul><li>…</li></ul> |
| 段落番号 | <ol><li>…</li></ol> |
| 画像 | <img src="出力した画像のパス"> |
| 表 | <table><tbody><tr><td>…</td></tr></tbody></table> |
| 表スタイルのオプション:タイトル行 | <thead><tr><td>…</td></tr></thead> |
| 表スタイルのオプション:最初の列 | <tr><th>…</th><td>…</td>…</tr> |
| 表のセル | <td>…<td> |
| ハイパーリンク | <a href="URL">…</a> |
その他、変換/出力されるHTML要素およびタグ
- 変換先HTMLのバージョン:HTML5またはXHTML 1.0
- ヘッダ・メタ情報:head, title, meta, link, style, script
- 段落番号と順序付きリスト:通常段落またはol class="番号の種類", li
- 段落スタイル名(オプション):class="スタイル名"
- 画像と図形の形式:イメージ画像はJPEGまたはPNG、線画はSVG
- 図の配置指定:配置オプションをclassで指定
- 文字列の折り返しを指定した図を出力する位置:アンカーのあるブロックの後ろ
- 数式:デフォルトではSVG、オプションでMathMLまたはOMath出力指定も可能
- インライン要素:strong, sub, sup, ruby, rp, rt。オプションでイタリック、アンダーライン、消し線出力が可能
- 文字色:オプションでstyle color
- リンクと相互参照:外部リンク、相互参照、自動生成目次から本文の見出しへのリンク
- 段落テキストの揃え:class属性
- 文末脚注:文末脚注合印にアンカー、文書最後に出力する脚注へのリンク設定
など
Wordの目次をWebページの目次に変換
Word上で自動作成できる「目次」を、Webページの目次のように利用できる、テキストリンクに変換します。
見出し(アウトラインレベル)ごとに生成されたテキストリンクから、目的の見出し箇所へ簡単に移動できまます。
目次の変換を強化しました
目次箇所をレイアウトしやすくしたり、便利に利用できるようにいくつもの強化をしました。
- 目次箇所全体を、HTMLの<nav class="toc-wrap">タグで出力するようにしました。(xhtmlの場合は<div class="nav-area">タグ)
- 上記タグの内側を<div id="toc">タグで囲うことで、目次箇所を別ファイルにした場合に読み込みできるようにしました。
- 目次の見出し段落のclass属性に「toc-heading」※1を出力するようにしました。
- 目次の各項目の段落のclass属性に「toc-[n]」※1([n]は目次レベルの値 1~6)を出力するようにしました。
-
HTMLを分割出力した場合に、すべの分割したHTMLに目次箇所を出力します。またこの時、自身のHTMLファイルを示す目次項目(ページ内で最上位の階層レベル)の段落<p>タグのclass属性に「active」を出力します。
- HTMLを分割出力した場合に、オプションの指定で目次箇所を別のHMTLファイル(toc-inc.html)として出力することもできます。※2
- スマホ表示時に目次の表示/非表示用のボタンが設置できるように、タグを出力するようにしました。
※ボタンの設置や動作にはjavascriptとcssが必要です。サンプルページにボタンを設置したサンプルを用意していますのでご利用ください。
→ サンプルページ
※1 この値はWordの目次機能の「組み込み」で挿入して未編集の場合のデフォルト値です。
※2 JavaScriptでの読み込み用に<nav>タグの内部のみを別のHTMLファイルとして出力します。<html>、<head>、<body>などのタグは出力されません。
HTMLを分割出力
Word文書中の章や節など、指定したアウトラインレベル単位で分割してHTMLを出力できるようになりました。
コマンドラインからの実行時に「-split」オプションに続けて分割したいアウトラインレベル(1~3)を指定することで、Word文書中で指定されてたアウトラインレベルの見出しスタイルや段落箇所で文書を分割して、各アウトラインレベルごとのHTMLファイルとして出力します。

ページを分割することで長文で作成した文書も、1ページのスクロール量を抑えられたり、一度に読み込むファイル容量を抑えられるので、軽量で読みやすいWebページを作成できます。
この時、Wordの目次機能で挿入した目次がある場合は、すべてのHTMLに目次箇所とそのリンクを出力します。
目次箇所はオプションの指定で別のHTMLファイルとして出力することも可能です。この場合はアウトラインレベルごとに分割した各HTMLには、目次箇所を出力しません。出力した目次箇所のHTMLファイルは、JavaScriptを利用して各HTMLに読み込んだり、目次用のページを作成するなどに利用できます。
目次箇所のHTMLファイルを読み込むサンプルを用意していますのでご参考にしてください。
→ サンプルページ
ページナビゲーションも出力できます
HTMLを分割して出力する場合、「-pagenavi」オプションを指定することで、分割したHTMLのページを順番に移動できる「前へ/次へ」リンクを出力できます。
リンクは本文箇所の上部と下部に出力します。出力するリンクは日本語、または英語を指定できます。
| パラメータ/値 | 出力内容 |
|---|---|
| -pagenavi ja | 「前へ」「次へ」 |
| -pagenavi [ja 以外、または値なし] | 「Prev」「Next」 |
※最初のページや最後のページのように、前のページや次のページに該当するページがない場合は、該当のリンクを出力しません。
索引にリンクを設定できるようになりました!
Microsoft Word上で作成した索引に、索引登録箇所へ移動するハイパーリンクを付けて出力します。
Wordにもない機能を実現!
Microsoft Wordの機能では索引のテキストに対して、登録箇所へのリンクを設定できませんが、弊社独自の解析処理によって、HTMLへ変換時にハイパーリンクを設定して出力できるようになりました。
探したいキーワードから素早く見つけます
索引から探したいテキストのリンクマークをクリックして本文の該当箇所に移動できるので、目的の記載箇所を素早く見つけることができます。マニュアルや解説書などで大変便利です。
本製品のユーザーズマニュアルに索引を設定しています。
→ 索引のサンプル
※索引のハイパーリンクの出力は、オプションのパラメータの指定は不要です。
※索引はWordのリボン「参考資料」の「索引登録」で登録した索引のみ対応しています。
※登録した索引を手動で編集したり、「フィールド」で作成した索引は対応していません。
脚注対応
Microsoft Word上で挿入した脚注の変換に対応しました。オプションの設定で表示方法を指定できます。
※なお、文末脚注は以前より対応しています。
脚注の参照マークをクリックで脚注を参照
Word上で挿入した脚注を、Wordと同じように脚注の参照マークにハイパーリンクを設定して、クリックすることで該当の脚注に移動できるようにHTMLに出力します。
※Word文書とHTMLでは「ページ」の概念が異なるため、本製品では脚注をHTMLの文章の最後(分割してHTMLを出力する場合は最後のHTMLファイル内の文章の最後)に出力します。
脚注の境界線をカスタマイズ
脚注を文章の最後に表示する場合は、本文と脚注の境界線の出力方法を指定できます。
標準では境界線を<hr>タグで出力します。
「-customSep」オプションを指定した場合は、Word上で編集した境界線の文字列や表を出力したり、境界線を削除したりできます。
※「-customSep」オプションを指定した場合は、文末脚注の境界線も同様の出力となります。
マウスオーバーでツールチップとして表示
オプションの指定で脚注の文字列をツールチップとして表示できます。脚注の参照マークにマウスカーソルを重ねるだけで表示されるので、ページまたはページ内を移動することなく、その場で説明などを確認できます。
リンクのtarget出力
Word上でハイパーリンクに対してターゲットフレームを指定して挿入した場合に、HTMLのハイパーリンクの「target」属性として出力できるようになりました。
| Word上での指定 | HTMLへの出力 |
|---|---|
| 同じフレーム | target="_self" |
| ページ全体 | target="_top" |
| 新しいウィンドウ | target="_blank" |
| 親フレーム | target="_parent" |
画像のハイパーリンク
今までハイパーリンクの出力はテキストに設定した場合のみ対応していましたが、画像に設定したハイパーリンクもHTMLに出力できるようになりました。
埋め込み画像の出力
Word文書上に挿入された画像を出力して、HTMLファイルに<img>タグでリンクして表示できます。
Wordの図の配置で指定したレイアウトオプションの種類(折り返しの種類と配置)によって<img>タグにclass属性を付与して出力しますので、その「class」を用いてスタイルを設定することで、Word上での画像の表示状態に近似した表示にすることができます。
詳細はオンラインマニュアルの「図および図の配置」をご参照ください。
また、コマンドラインからの実行時のオプションで、画像を文字列(データURIスキーム)に変換してHTMLに直接埋め込むこともできます。この場合、画像ファイルは別ファイルとして出力されず、一つのHTMLファイルのみ出力されます。
オプションの指定でスマホ対応、CSS、JavaScriptの指定
コマンドラインからの実行時にオプションを指定することで、スマホなどの表示に最適なレスポンシブ対応をさせたり、JavaScriptの指定でインタラクティブな表示やユーザーインターフェイスを加えることができます。
レスポンシブ対応に便利なオプション
HTMLの<head>に次の形式のメタタグを出力します。
<meta name=”viewport” content=”contentに指定した内容”>
「viewport」を設定することで、スマホなどモバイル端末などでの表示状態を設定できます。
コマンドの例
CSS、JavaScriptの指定
CSSファイルを指定してHTMLから読み込むことができます。メディアクエリで端末(画面幅)ごとにスタイルを適用することで、スマホなどでも最適に表示することができます。
※CSSファイルは本製品にサンプルを同梱しておりますので自由にご利用ください。
CSSファイルの指定はWordアドインからの変換時とコマンドラインからの変換時に指定することができます。
Wordアドインからの変換時
Wordアドインの「指定したCSSを用いる」オプションにチェックをすると、CSSファイルの指定ダイアログを表示しますので、この画面で使用したいCSSファイルを指定します。
「HTMLへ変換」を実行すると指定したCSSファイルがHTMLの出力先にコピーされ、HTML内からリンク(相対リンク)されます。出力されたHTMLをWebブラウザで表示すると読み込んだCSSのスタイルが反映されます。
コマンドラインからの変換時
コマンドラインから実行する場合は次のオプションを付与して実行します。
「cssfile」箇所にはCSSファイルがあるWindows上のパスを指定します。
「[media]」箇所にはCSSの適用されるメディアの種類(screen、print など)を指定します。指定しない場合は不要です。
コマンドの例
コマンドを実行すると指定したCSSファイルがHTMLの出力先にコピーされ、HTML内からリンク(相対リンク)されます。出力されたHTMLをWebブラウザで表示すると読み込んだCSSのスタイルが反映されます。
-cssとCSSファイルの組を複数記述することで、複数のCSSファイルをリンクすることができます。
JavaScriptを記述したjsファイルを指定してHTMLから読み込むことができます。JavaScriptをリンクすることでパソコンやスマホでインタラクティブな表示や、操作を快適にするユーザーインターフェイスを実装できます。また、JavaScriptを利用したアクセス解析を導入することもできます。
※jsファイルはお客様で必要なものをご用意ください。
※jsファイルのオプションはコマンドラインからの変換時のみとなります。
※jsファイルはコピーされません。ファイルのパスをHTMLの<head>内に記述するのみとなりますので、指定したパスと同じ場所にjsファイルを保存してください。
コマンドの例
-jsとjsファイルのパスの組を複数記述することで、複数のjsファイルを指定することができます。
スマホ表示に便利な目次表示
スマホ表示時に目次の表示/非表示用のボタンが設置できるように、タグを出力するようにしました。
※ボタンの設置や動作にはjavascriptとcssが必要です。サンプルページにボタンを設置したサンプルを用意していますのでご利用ください。
→ サンプルページ
サンプルCSS同梱
装飾したWebページをすぐにご利用いただけるように、本製品にサンプルのCSSを同梱しています。お好みに合わせて自由にご利用ください。
また、このサンプルをもとにカスタマイズしていただくこともできますので、少ない作業でWebページを公開することができます。
サンプルCSSファイルは『HTML on Word』のインストール先の「CSS」フォルダ内にあります。
インストール時の初期状態のフォルダーの場合: C:\Program Files\Antenna House\xh30\CSS\
サンプルCSS
| CSSファイル名 | 適用例 | スマホイメージ | 説明 |
|---|---|---|---|
| sample.css | シンプルなデザイン。PC表示時の最大幅を900ピクセルに設定してます。 | ||
| sample-basic.css | シンプルなデザイン。PC表示時の最大幅が画面幅いっぱいに設定してます。 | ||
| sample-news.css | シンプルなデザイン。PC表示時の最大幅が画面幅いっぱいに設定してます。 | ||
| sample-simple.css | シンプルなデザイン。PC表示時の最大幅を900ピクセルに設定してます。 | ||
| sample-theme-green.css |
背景を薄いグレー、見出しなどにライムグリーンのアクセントカラーを使用したデザインです。PC表示時の最大幅を900ピクセルに設定してます。 |
||
| sample-theme-warm.css | 背景を薄いイエロー、見出しなどにワインレッドのアクセントカラーを使用したデザインです。PC表示時の最大幅を900ピクセルに設定してます。 | ||
| sample-toc.css |
目次をサイドバーにレイアウトしたデザインです。 モバイル表示時に目次をスライドインさせるにはjavascriptの指定が必要です。 サンプルを用意しましたので、サンプルページをご参照ください。 |
||
| sample-add-index.css |
索引用のレイアウトです。 → 索引のサンプル |
- 『HTML on Word』に同梱しているサンプルのCSSファイルはお客様が自由にご利用(Webサーバーへアップロードしてリンクなどを含む)いただけます。
- また、サンプルをもとにお客様で自由に編集してご利用いただくことができます。
表の装飾
コマンドラインからの実行時に「-tablestyle」オプションを指定することで、Word文書中の表や表のセルに指定されている、背景色や枠線の太さ・色・スタイル(一部のスタイルのみ対応)、表の幅を各HTMLタグのstyle属性で出力します。
言語コードの設定
HTMLの言語(lang属性)を任意で指定できるようになりました。コマンドラインからの実行時に「-lang」オプションに続けて言語コードを指定することで、HTMLの言語を指定できます。(例. 日本語の場合:ja、英語の場合:en)
また「-lang」オプションに続けて「none」を指定した場合は、<;html>タグにlang属性を出力しません。
※本オプションの指定がない場合は、従来通りWord文書を解析して「ja」または「en」を設定します。
コマンドオプション 「-lang ja」を指定した例
特許庁申請用HTML対応
Wordで作成した文書を特許庁の申請用HTMLとして使うためのオプションを追加しました。使い方についての説明を用意しましたのでぜひご活用ください。
コマンドラインプログラム
『HTML on Word』の核となるdocxを解析してHTMLに出力する変換プログラム『Word2HTML』は、コマンドライン(Windowsのコマンドプロンプトまたはコマンドが実行可能なプログラム)から実行することができます。
コマンドラインから色々なオプションを指定することで、より細かい変換設定をしてHTMLを出力できます。
また、変換設定をファイルに保存しておくことで、コマンドラインから実行時に設定ファイルを指定して、簡単に同じ設定で変換することができます。
設定ファイルは所定のディレクトリに保存することで、アドインからの変換時のデフォルトの設定としてもご利用いただけます。
コマンドの使用方法
コマンドラインから変換を実行する場合は、Windowsのコマンドプロンプトを起動し、コマンドラインプログラム「Word2HTML.exe」を指定して、入力ファイル(docx)と出力ファイル(html)の保存場所/ファイル名、ご利用になりたいオプションのコマンドを入力して実行(Enterキー押下)します。
コマンドの例 ※以下の3項目は必須となります。
※インストール時にシステム環境変数にPathが設定されるためプログラム名の指定のみ
実際のコマンド
上記に加えてXHTML 1.0、改行コードあり、CSSファイル(c:\document\sample.css)のオプションを追加した例
実際のコマンド
コマンドオプション一覧
コマンドラインは以下のオプションの指定ができます。
|
パラメータ |
説明 |
|---|---|
|
<input-file> |
(必須)ファイルパス(ファイルの場所)を含んだ入力ファイル名を指定します。 「<input-file>」の記述は不要で、直接入力ファイル名を記述します。 |
|
<output-file> |
ファイルパス(ファイルの場所)を含んだ出力ファイル名を指定します。指定しない場合は入力ファイルと同じフォルダーに、入力ファイルと同じファイル名のHTMLファイル(拡張子:.html)で出力されます。 「<output-file>」の記述は不要で、直接出力ファイル名を記述します。 |
|
-clrsettings |
本パラメータを指定するとデフォルト設定ファイルなどで指定済のオプション設定をクリアします。 ご注意: |
|
-settings <settings-file> |
<settings-file>にて指定した変換オプション設定ファイルを読み込みます。 |
|
-xhtml |
デフォルトではHTML文法のタグを出力します。-xhtmlを指定するとXML文法のタグを出力します。 また、<section>/<nav>タグはそれぞれ<div class=”section-area”>/<div |
|
-viewport <content> |
<head>に次の形式のメタタグを出力します。 <meta name=”viewport” content=”contentに指定した内容”> |
|
-endl |
ブロックタグの終わりに改行を出力します。 |
|
-emptyP |
デフォルトではWordの空の行(改行のみの行)をHTML出力時に無視します。本オプションを指定すると空行の数だけ空の<p></p>タグを出力します。 |
|
-nonrefid |
Wordでは編集を重ねると文書ファイル内に参照されていないIDがdocxファイル内に沢山できてしまいます。本コンバータはデフォルトでは文書ファイル内をスキャンして、内部的に参照されていないID |
|
-imgwidth |
イメージの幅をWord文書に貼り付けたサイズで<img>タグのstyle属性に出力します。 |
|
-hstrong |
見出しスタイルで指定された強調を無視します。 |
|
-embedimg |
このオプションを指定しないとき(デフォルト)、画像はimageフォルダーに出力されます。 本オプションを指定すると、画像をデータURLで本体HTMLに埋め込みます。 |
|
-(x|o)math |
Wordの数式エディタで編集した数式の出力形式を指定します。次の4とおりの出力形式を指定できます。 未指定 :数式を<img>タグにsvg形式ファイルで出力 |
|
-throughimg |
Wordに挿入した元の画像形式のまま出力します。 |
|
-pstyle |
Wordで指定した段落のスタイル名をclass属性の値に設定して出力します。スタイル名は半角英数字と一部の半角記号以外は、class属性の値に出力されません。 |
|
-citation |
Citationフィールドのtagの値を<a>タグのhref属性の値に設定して出力します。 |
|
-tablestyle |
Word文書中の表や表のセルに指定されている、背景色や枠線の太さ・色・スタイル(一部のスタイルのみ対応)、表の幅を各HTMLタグのstyle属性で出力します。 |
|
-textcolor |
文字に指定されている色を<span style="color:カラー値”>として出力します。 |
|
-italic n|t|s|m |
文字に斜体が指定されているときの出力方法を指定します。 -italic n :出力しない(デフォルト) -italic t :<i>タグとして出力 -italic s :<span style="font-style:italic”>として出力 -italic m :<em>タグとして出力 なお、Webブラウザで表示するフォントに斜体がない場合は、斜体で表示されません。 |
|
-underline n|t|s |
文字に下線が指定されているときの出力方法を指定します。 -underline n :出力しない(デフォルト) -underline t :<u>タグとして出力 -underline s :<span style="text-decoration-line:underline;">として出力 |
|
-linethrough n|t|s |
文字に取り消し線が指定されているときの出力方法を指定します。 -linethrough n :出力しない(デフォルト) -linethrough t :<del>タグとして出力 -linethrough s :<span style="text-decoration-line: |
|
-encoding <encoding> |
HTMLファイルの文字コード(符号化方式)として、UnicodeのUTF-8 以外を指定したいとき本パラメータで符号化方式を指定します。 -encoding Shift_JIS :シフトJISで出力(注1参照) -encoding UTF-16 :UnicodeのUTF-16符号化 注1 シフトJISに定義されている文字の種類はUnicodeより少ないため、シフトJISで扱えないUnicodeの文字は&#x文字番号;(文字番号は16進数)で出力されます。なお、JIS |
|
-split 1|2|3 |
本パラメータを指定した場合、Word文書のアウトラインレベルに応じてHTMLファイルを分割して出力します。アウトラインレベルは1~3を指定できます。 |
|
-tocout |
本パラメータを指定した場合、-splitパラメータを指定時にWordの目次機能で挿入した目次箇所を、別のHTMLファイル(inc-toc.html)として出力します。 inc-toc.htmlはJavaScriptを利用して、分割したHTMLファイルにインクルード(読み込み)できます。inc-toc.htmlには目次箇所のタグ以外の<head>や<body>などのタグは出力されません。 JavaScriptを利用した目次箇所のインクルード方法については、下記Webページにサンプルを用意していますので、ご参考にしてください。 https://www.antenna.co.jp/xhw/sample.html 本パラメータを指定しない場合は目次箇所は分割したすべてのHTMLファイルの上部に出力されます。 |
|
-pagenavi language |
本パラメータを指定した場合、-splitパラメータを指定時に分割したHTMLファイルの上部(目次箇所がある場合は目次箇所の直後)と下部に、前のページと次のページに移動するリンクを出力します。 -pagenaviに続く「language」箇所に「ja」を指定した場合は、日本語で「前へ」「次へ」リンクが出力されます。 「language」箇所に「ja」以外を指定した場合、または省略した場合は、英語で「Prev」「Next」リンクが出力されます。 前のページまたは次のページが存在しない場合は、各リンクは省略します。 |
| -lang language |
本オプションを指定すると、出力するHTMLファイルの<html>タグに出力する言語(lang属性)を指定できます。-langに続く「language」箇所に言語コードを指定します。(例. 「language」箇所に「none」を指定した場合は、<html>タグにlang属性を出力しません。 本オプションを指定しない場合や、半角英数字、半角のハイフン以外の値を指定した場合は、Word文書から推定して「ja」(日本語)または「en」(英語)を出力します。 「-xhtml」パラメータを指定した場合は、<html>タグのxml:lang属性とlang属性にそれぞれ指定した言語コードを出力します。 例. <html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" lang="ja"> |
|
-section 1|2|3|4|5|6 |
HTMLの<section>(または<div class="section-area">)タグを出力するアウトラインレベルを指定できます。-sectionに続く1~6の半角数字(整数)を指定することで、指定したアウトラインレベルまでの<section>を出力します。 指定がない、あるいは1~6以外を指定した場合は「-section 6」と同等になります。 例えばアウトラインレベル4以下は<section>タグを出力したくない場合は「-section 3」を指定します項目。 |
|
-endnoteId |
Word文書中に脚注、または文末脚注を挿入する際、脚注/文末脚注の連番の開始番号を「1」以外にした場合に、出力したHTMLの脚注/文末脚注文字(タグ)の番号と、その脚注/文末脚注を指定する「id」の末尾に使用される番号を一致させることができます。 |
|
-footnote f|t|n |
Word文書中に脚注がある場合に、htmlへの出力方法を指定します。 -footnote f :脚注を文章の最後(分割してHTMLを出力する場合は最後のHTMLファイル内の文章の最後)に出力し、本文中の参照マークに付与したハイパーリンクから、該当の脚注に移動できるようにします。(デフォルト) 脚注は<aside>タグで囲って出力します。 ※「-footnote f」を指定した場合は、文末脚注も同様の出力をします。 -footnote t :本文中の参照マークに<span>タグを追加し、「title」属性の値に該当の脚注のテキストを出力し、参照マークのマウスオーバー時にツールチップを表示できます。 -footnote n :脚注および脚注の参照マークは出力しません。 |
|
-customSep |
脚注、および文末脚注を挿入した場合の本文との境界線を指定します。標準では境界線をすべて<hr>タグで出力します。「-customSep」パラメータを指定した場合は、Word上で編集した文字列や表を出力することができます。 境界線が含まれる場合は、<hr>タグの代わりに<span>タグで出力されます。 |
|
-defstyle |
本オプションを指定すると<head>の<style>要素(デフォルトCSSスタイルを指定する要素)を出力しません。 |
|
-spaceindent |
本オプションを指定すると段落先頭に1文字以上の字下げが指定されているとき、字下げを1文字の全角空白に変換します。 |
|
-outputbr |
段落を<p>タグで囲む代わりに、段落の終わりに<br>タグを出力します。「-xhtml」パラメータ指定時は無効です。 |
|
-fileimages |
本オプションを指定すると、画像ファイルを格納するフォルダー名を“変換先ファイル名.images”とします。指定がない場合はフォルダー名を“images”として出力します。 |
|
-css cssfile [media] |
CSSファイルをリンクします。CSSファイルはWindows上のフォルダーに置き、そのパスを指定します。指定したCSSファイルが存在しないとエラーになります。オプションでmediaを指定できます。 <head>に次の形式のlinkタグを出力します。(mediaを指定した場合) <link rel="stylesheet" href="xxx.css" media=”print”> 指定したCSSファイルはHTML出力先フォルダーにコピーされます。 -cssとCSSファイルの組を複数指定できます。 「-xhtml」パラメータを指定した場合は、<meta>タグと<link>タグが出力されます。 |
|
-js javascript-path |
<head>にscriptタグを置き、そのsrc属性にJavaScriptファイルのパス(URL)を指定します。JavaScriptファイルは指定した場所にコピーされませんので、指定したファイルのパスにJavaScriptファイルを保存してください。 指定したJavaScriptのパスが存在しなくてもエラーになりません。 -jsとJavaScriptファイルの組を複数指定できます。 「-xhtml」パラメータを指定した場合は、<meta>タグと<script>タグが出力されます。 |
|
-savesettings <settings-file> |
コマンドライン実行時変換オプションパラメータの指定値を<settings-file>にて指定したファイル名で保存します。 |
|
-savedefault |
コマンドライン実行時の変換オプションパラメータの指定値をデフォルト設定ファイル(def-settings.xml)に出力します。 |
詳しい仕様については、オンラインマニュアルの「コマンドライン版の機能と利用方法」をご参照ください。
Wordアドインから簡単作成
ご利用のパソコンにMicrosoft Wordがインストールされている場合、『HTML on Word』のインストール時にWordのアドインを追加します。Wordのアドインを使えば編集中のWord文書からすぐにHTMLファイルを出力することができます。
編集中にいつでも行えるので、気軽に作成状況をプレビューできます。
変換オプション
アドインでは変換時に次のオプションの指定ができます。

また、変換先フォルダーを指定しておくことで、「HTMLへ変換」ボタンをクリックするだけでHTMLファイルを出力し、関連付けされたプログラムで表示します。
拡張子「html」のファイルがWebブラウザーに関連付けされていれば、変換結果をすぐにWebブラウザーで確認できます。
動作環境
(https://www.antenna.co.jp/xhw/spec.html)
| 対応OS |
Windows 11日本語版 ※本製品はデスクトップアプリケーションです。サーバ環境やシンクライアント環境(仮想OS上)での使用はできません。 ※Microsoftがサポート終了したOSは、対象外です。 |
||
|---|---|---|---|
| CPU |
上記OSが動作するインテル x64系プロセッサ(1GHz以上推奨) ※本製品は ARM 系プロセッサには対応しておりません。 |
||
| メモリ | 上記OSが推奨するメモリ以上(これに加えて1GB以上の空き容量を推奨) | ||
| ハードディスク(ストレージ) | インストール時の空き容量 100MB 以上 | ||
| ダウンロード容量 | 約55MB | ||
| Word(アドイン使用時) | Microsoft Word 2024/2021 | ||
※インストールには、管理者権限が必要となります。
























