PDFは紙をそのままデジタルで表現する。
20世紀を代表する技術のひとつであるPDFが生まれて約20年過ぎた。今ではPDFはHTMLと並んで現代における情報流通のための二つの柱であり、情報化社会をささえる最重要インフラの一つとなった。
PDFについてエンドユーザー向けに書かれた活用本は多数ある。また、PDF仕様書は公開されており、ISO標準にもなっているのでPDF製品を実装するための技術情報は不足していない。
しかし、制作者や情報技術者のためにPDFの技術的側面を解説した書籍は少ない。PDFをシステム的に活用するには一定の前提となる知識が必要なのだが、そのような情報は少ない。
そこで、本書はPDF を中心にフォントや文字などの関連項目について解説した。PDF登場の経過や歴史的側面の解説も多い。
本書の内容の多くは、2005年10月から2008年7月にかけて1000日間にわたって連載したブログ「PDF千夜一夜」の記事である。ブログで取り上げなかった項目、2015 年までの新たな動きについても追加している。
出版社: アンテナハウスCAS電子出版
発売日:2017年3月
著者:小林 徳滋
発行形式:PDF版
サイズ:B5判 横組み
ページ数:266ページ